気候の変化がグレートバリアリーフにもたらすもの

Sunlover vessel and pontoon at Moore Reef

ここ数年、人間の活動が自然界の気候の変化を引き起こしているという意見が科学的にも政治的にも一致しています。気候の変化は世界中の珊瑚礁すべてにとって大いなる脅威となっています。人間が活動することによって温室効果ガスが大気中に吐きだされ、この大量のガスが気候の変化を生み出す大きな一因となっているようです。具体的な変化は

  • 水温の上昇
  • 海面の上昇
  • エルニーニョ現象の増加
  • 降水量の変化
  • 海流の変化

これらの変化が、この先50年後のグレートバリアリーフに深刻な事態をもたらすことが予測されています。珊瑚礁だけではなく、海洋全体の生態系にも強い影響を及ぼすことでしょう。これまですでに多くの科学的な調査が実施され、現在は集中して珊瑚の白化現象について研究されています。

頻繁に起こる水温の上昇は、次々と死んでいく珊瑚の数に直接結びついているという調査結果があります。科学者は海水の温暖化と珊瑚の白化にも因果関係があると考えており、それだけでなく水温の上昇は多くの種類の珊瑚にいろいろな病気をもたらしているようです。

夏の間、31度以上の温かすぎる海水にさらされていると珊瑚は弱っていき、元の状態まで回復するまでに3~4年かかると言われています。もしそのまま高い水温の状態が続いてしまうと、回復までさらに数年必要となります。珊瑚の白化は珊瑚自身の成長を妨げると同時に、共生する魚たちの生命をも脅かします。珊瑚やその他の海洋生物が繁栄していくには26度の水温が最適といわれています。

グレートバリアリーフ・マリンパーク・オーソリティ(GBRMA)は、夏の過剰な太陽光線にさらされている珊瑚礁を守るために、日差しを遮る技術を検討しています。特に浅瀬にある珊瑚礁は、引き潮の際に強い太陽光線を受けて水温が一気に上昇してしまいます。この日差しを遮る技術は浅瀬に位置する珊瑚礁を守るための一つの試みで、珊瑚礁を上から覆って水温上昇を抑えます。科学的にどの程度の効果があるのか、現在調査中です。

サンラバーリーフクルーズでは私たちのポンツーンがあるモアリーフにて、独自の珊瑚礁観察プログラムを実施しています。珊瑚の成長の度合いや相違点、健康状態など全般についてのデータをGBRMAに提出し、気候の変化がどのように生態系に影響するかの測定に役立ててもらっています。情報はサンラバーリーフクルーズとマリンパーク内のツアーオペレーター各社によるもので、世界の中でもっとも壊れやすい自然遺産を守るためにGBRMAを援助しています。